「病院」という現場に関わる多くの人たち

 父の闘病に際し、病院に居る時間が長くなり医療関係者以外にも多くの人が病院に関わっていることを知ります。忘れないように書いています。

1.入院病棟のお掃除の女性

朝6時頃にはお見受けします。姿勢がよく本当にてきぱきと各部屋を掃除していきます。掃除機をかけ、ごみを回収、洗面台を拭いたりします。私たちのお世話になっている病棟は25ルームあります。次に入院患者さんが使用するお風呂は3か所。次々に掃除をしていきます。これが平日5日間は彼女の魔法のようなスムーズな手さばきでピカピカになり毎日気持ちよく過ごせます。

2.入院病棟の備品の追加やリネン類交換など

1.とは別のご担当者がいらっしゃいます。ペーパータオルなど補充してくれます。また入浴に参りますと、戻った時にはシーツは布団カバーなど全てきれいな新しいものに替えてくださいます。

3.お見舞い受付

わたしたちの居る病棟は24時間お見舞いすることが出来ます。受付には警備の方と受付ご担当のスタッフ(昼間勤務のみ)の方が交代で立ってくれています。おひとり、私よりも人生の先輩とお見受けできる女性がいますが彼女はとても印象に残ります。プライドをもってこの受付に立っていることが伝わってきます。病棟番号、患者さん名、自身の名前を書いて入館札を受け取るだけの1-2分のコンタクトですが、短い時間の中で忘れ物はないか等よく見ています。ここはホテルでいえばベルと一緒の機能をもつわけで、この場での心地よさはその日一日に影響すると言っても過言ではありません。

4.レントゲン室や診察時に病室からの患者さんの移動を手伝ってくれる方

病室に居る患者さんが他の場所に診察等受けるために移動する際、車いすを押したりストレッチャーを押したりで移動を助けて下さる専門の方が居ます。館内の通路を熟知し、スムーズに患者さんの移動をフォローしてくださいます。

5.ボランティアさん1(ピアノ奏者)

先日病棟でピアニストの田村さんという海外帰りのとっても素敵な方が「ピアノを楽しむひととき」と題しピアノ演奏をしてくださいました。この病棟は歩けない患者さんも多いです。普段廊下を歩いている人はほとんどお見掛けすることがないのです。でもこの日は、ベッドのままサロンにいらっしゃる患者さんも多く、ピアノの音色に包まれて優雅なひと時となりました。アラベスクnr.1@アラベスク、海@井上武士、ノクターン@ショパンなど12曲ほど弾いてくださいました。

6.ボランティアさん2(お茶を淹れて、また部屋に小さな花を飾ってくださいます)

平日の午後、お茶をサロンでいれてくださいます。私は結構楽しみにしていて、必ず伺い1杯頂戴しています。お茶、コーヒー、紅茶の中からHOTかICEを選ぶことが出来ます。また病室を離れられない場合は各部屋もまわって「何か淹れましょうか」と聞いてくださいます。テラスの花を小さな花瓶にいれて部屋に持って来てくださいます。

7.ボランティアさん3 ぷらな会

絵を作ります。様々なモチーフと、はがきサイズの台紙をご用意下さってそれを使って自分で絵を作ります。私はこういった制作っぽいものや手芸っぽいものは普段やりませんが、少し集中して取り組んでいたらとても穏やかな時間を過ごすことができました。月に1度ほどわざわざ来てくださって館内2か所ほどで開催してくださいます。

8.おしゃべりサロン

がん患者やその家族が参加し輪になって会話する会で、月に何度か開催があります。私は月1で同じ場所の会に混ぜてもらっています。良い時間です。司会の人や書記の人が居て、この会を遂行してくださいます。

9.食堂で食事を作っている調理スタッフの人

10.病棟に食事を運んでくださる調理スタッフの人

11.コンビニ売店のスタッフ人

12.病室に家族が同泊する際のリネン類の貸出しカウンターの人

13.患者さんその1(アイスクリームを食べながら「痛み」についての会話をした食道がんの患者さん(男性))

14.患者さんその2(放射線治療の最終日にかつ丼を召し上がりながら「傾聴ボランティア」の話をしてくださった父より歳上の患者さん(女性))

15.こまちゃん

癒し担当、毎週平日の午後はサロンにでてお仕事します。


・・・他にも沢山。

また書きます。

写真1 作ったカード(右:「しゃらさん」と「にゃんこになったじじ(父)、夜の密会」)(左:「クリスマスプレゼント」)

写真2 いつも淹れていただくお茶、その1枚

写真3 いつも病室に持って来てくださる小さなお花、その1枚

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