新しい年が始まりました。今年は東京に、オリンピック・パラリンピックがやってきます。実際に本当にやってきます。人が増え、電車の椅子やホームのベンチには座れなくなるでしょう。自分が気をつけて歩いていても、急いでいる人が後ろからぶつかってきてしまうかもしれません。高齢者やちびっこ達、助けを必要としているヘルプマークのある人へは、特に目を向けて気を配らないとなりません。そしてオリンピック施設の整備費は総計1375億、開催後のそれらは年間11億の赤字をうみ、閉会後は消費の息切れが予想されているそうです。
また一方で、介護保険制度は導入から20年が経ちました。2025年問題についても元日の新聞では多く触れられています。2025年に国民の3人に一人が65歳以上、5人に一人が75歳以上になります。私自身もいずれは今の母や、介護の現場スタッフ、利用者さんに近い年齢になるわけです。65歳、75歳の自分はどんな歩き方をしていて、入浴はさいごまで自分の力で出来ているでしょうか。
私自身が関わる介護のお仕事は、1ヶ月に6-10日間くらいのシフトインで1年以上が経ちました。現場では「(死にたいけれど)お迎えが来ない」という言葉を毎日のように利用者さんから聞いています。今日まで元気でも「明日から施設」というような、ご家族事情にも遭遇しました。「施設にはまだ行きたくない」と泣きながらデイサービスを卒業された利用者さんをみてきました。90代になれば、介護する家族も60代から70代となる場合が多いので、感情とは別に、現実的に家庭内で看るのが難しくなります。
「明日が不安」という80代、90代の方のお気持ちを介護する側(まだ体が動く私のような立場の人間)は、どこまで理解することが出来るでしょうか。自分自身に問います。
日々関わりながら、またニュースをみながら「介護業務の義務化」はどうだろうか、個人的にはそんなイメージも持っています。他の仕事をしながらも納税と同じように動ける人達(生産年齢人口)全員が、介護に関わるという仕組みです。【8-10人くらいの高齢者】に【3人1組で6時間交代ローテーション】を組みます。計算機はたたいていませんので浅いとは思いますが政治家先生にも介護の現場で事故があった際に厳しい質問を投げかける記者の方にも全員入ってもらいます。6時間のローテーション枠への参加回数は、別途実際どうなのか算出が要りますが、まずは週1度でも月に2度でも良いかもしれません。
介護保険制度ができ、それが無かった時代に比べたら今は格段に良くなってきたのだと思います。進化はしっかりしてきているのだと思います。それを理解した上で、今後も目を向け興味をもっていかなければいけない事案だと、年始にあたりあらためて思いました。そして武田真治がいつか観た「徹子の部屋」で話していたように、「老後に必要なのは十分な貯えよりも健康なカラダ」です。それは本当にその通りだと思います。
▲母、書いて貼ってあった。面白かったので新年の1枚として載せたいと思います。
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