父が3種類目の抗がん剤投与を始めて、1ヶ月程経ちました。手術(2018年4月)後に抗がん剤等のトライを始めてからはもうすぐ1年になります。今までの薬は髪が抜けなかったのですが今回の薬は「必ず抜ける」と言われました。
一緒に住んでいる家族の一人が病院の売店で「ニット帽子」を買ってあげたようなのですが、家の中でも父はかぶっていました。その日は東京の気温は5月だというのに28度。「暑いし家の中でまで、帽子かぶらなくても良いよ」と言ったら、家族の一人が横から「(髪が落ちて)私の掃除が大変だから」と。
父は永久気管孔(失声)設置手術後は、入浴時のリスクを考えてだと思いますが洗髪は最低限の頻度でしかしなくなりました。これから日に日に暑くなるのに、一度そのような言葉を聞けば父は毎日朝から晩まで、家の中でもニット帽をかぶるだろうと思います。そういう性格というか、長年の習性というか我が家ではそうなっています。
人生の中で、会話をすれば言い間違えもあります。私も過去にあったと思います。いつでも誰でも「思いやる力」は、繰り返し磨くしかないのだろうとあらためて思います。
「手をださなけりゃ良い」「薬の管理をしてあげてれば何を言ってもよい」「料理つくって掃除していれば(大変なんだから)何を言ったってよい」ということは、やはり無いだろうと思います。「言葉の暴力」っていうのも実在するし、気を付けるしかないんだと思います。こと、病気に関わることについてはそう思います。「同じ気持ちになる」というのは全く同じ経験をしていない限りは100%不可と承知の上で、磨くしかないだろうと思います。
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