年齢と共に必要なもの(@武田真治さん)

 「武田真治」さん出演の番組を、年末年始にかけ(結果的に)、続けて観ることになりました。

 ひとつは「徹子の部屋」。これは2019年の総集編だったのか、記憶がさだかではないのですが、たまたま正午頃にテレビで観た記憶です。母が一緒のテーブルに居ましたので、平日の昼間だっただろうと思います。その中で「顎関節症」で辛かった時期のことや、それを機にカラダを鍛え始め、今の筋肉体操(関連番組:「みんなで筋肉体操」@NHK)につながったことを話されていました。「顎関節症」は私の父が咽頭癌を患っていた最後に、同じ診断を受けたことがあります。父の場合は喉や顎まわりの癌で多くの薬も投与されていましたから、食べられなくなっていった本当の原因は、結局のところ「よく分からないかな」とも思いますが、その病名は敏感に感じ得ました。武田真治さんは、その病で苦労した経験と得た教訓について「年齢をかさねていくなかで本当に必要なものは『充分なたくわえ』ではなく『健康な肉体(カラダ)』です」と話されていました。

 次に「しくじり先生 俺みたいになるな!!(2020年1月11日放送)」を観ました。「徹子の部屋」での印象があった為、これは録画予約を前もってしておいたものです。この中でも顎関節症であった時期の事、そこから立ち直った実体験のお話がありました。

 最も印象に残っているのは、彼がひいおばあちゃんに会いに行った時のエピソードです。「今までいちばん覚えていることは(思い出になっていることは)なんですか」と問いを投げかけた際、ひいおばあちゃんが「自分の産んだ子が人の前にでて何かをやっているとき、あんなにワクワクしたことはない」と答えたそうです。それを聞いて「もう一度、サックスを吹かなきゃいけない(立ち直らなきゃいけない)」「これから生きる(自分自身の)父と母の喜びを奪うことになる」と思ったそうです。他にも様々な言葉が番組内にはちりばめられていましたが、きっと「泣いてしまうだろう」とご本人も思って登壇しただろうと思います。お人柄から私もそう予想しておりました。その通りになりましたが、伝えようという姿に感銘を受け、内容も響くものがありました。

 武田真治さんは同世代といえると思います。同世代の私たちは丁度、自分のカラダのことや生き方(人生の終わり方)、また両親の老い等について考え向き合うことの多い年頃のようにも思います。私自身も含め、皆さんとそのご家族の毎日が、健やかで穏やかに流れますように、年の初めに願います。



國井直子official

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