BLはわりと観ている方だと思います。(はまらなかったものもありますが)基本好きで色々観ます。もっと詳しく深い沼の方も多いと思いますがわたくしなりの浅いタッチでインスタ含めて楽しんでいます。今夏ネットフリックスで配信開始した「オールドファッションカップケーキ」は(昨夜も含め)何度か夏休みということも許して繰り返し観ています。初回地上波放送は2022年8月16日(フジテレビ・第1話放送~)の作品、当時は全く触れていませんでした。
色々見た結果(はまらなかった作品の方から分析すると)、キャスティングが当然ですが大事。ルックスがずば抜けてることが大事なこともありますが、それに限らず「はまっている」というケースは大いにあります。またその作品が好きになっても、同じ俳優さんが出ている他作品は驚くほど興味が皆無というのもいつものことです。あくまでそれ(BL作品)が刺さっているのだとハッキリ分かります。サブカプがある場合はサブカプのキャスティングも非常に重要です。そして表現の方向はそれぞれあれど「かけひきのない純愛」がしっかり伝えられていることが大事。概ねハッピーエンドで、安心して観ることができます。又つらいシーンや切ないシーンは早送りしながら観て、何度か見るうちに全体をつなげていくというのがワタクシの観方です。
「オールドファッションカップケーキ」に話を戻します。最初の(エピソード1のオープニング)野末さんのつぶやきが良いです。仕事が淡々と出来、普通にしっかりしていて、普通より少し素敵なビジュアルの本人が「普通の暮らしを選んでそうしている」ことは、卑下ではなく「あり」という状態で保たれます。
話が進み外川くんがおもむろに告白するシーン(エピソード4の終盤)、外川くんの鼻水たれるほどの名演はささります。
舞台転じて荒木町、告白返しのシーンです。路地裏の外川くんの「ちょっと待ってください、ストップ」(笑)は大真面目だけど笑ってしまう。冷静な外川くん、路地を(路地には変わりない)移動しての野末さんからの続きを、受けます。野末さんの棒読み的な波長と声色がこのストーリーにはベストマッチ、告白するときも熱い気持ちとは別にトーンは同じにみえ、それが良いです。
気持ちを認め伝えるのがこわかった(その先がどうなっていくのか不安で進めないでいた)という野末さんにこたえる外川くんのセリフ「年の差とかマイノリティーとかそんなのは生まれ故郷の違いとか応援する球団の違いとかその程度のことです、なんてことありません」このセリフは良いです。
野末さんの異動にともない、同じ会社でも違うデスクになる二人がさいごに描かれていますが、野末さんの後任の新課長(出演シーンはほんのわずかです)がウケます。全く平和です。まとめ、ここでは「(野末さんも良いが)やはり外川くんの顔、髪型、声、背の高さ、細さ、すべてがこの作品をおしあげている…」おしまい。
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