昨日、下咽頭癌の手術で入院していた父が退院いたしました。手術から31日目のことです。課題は多いですが、それでも退院できたことは良かったと思います。
歩いていてふらふらする為一人で出かけるのは不安と本人。しかし先生は「激しい運動も可です」と。次にトイレの不安です。永久気管孔になった副作用の一つと言えるでしょう。トイレに不安があるとやはり外出への意欲が落ちるのだと思います。そして首が比較的いつも痛い。腸を切り取って首へ移管し再建したことで、部分的に皮膚の上から触っても首から喉、あごの辺りが固く出っ張っています。食事も難です。あれだけ食べれていた人ではありますが入院の約1カ月で7.5キロ程度減、今も「食べたいもの」が言葉として出てきませんし一歩ずつだなと思います。最初の一口が特に、あごの右側に痛みが走ると言っています。ごほごほ言いながら口から食べ物を入れています。鼻から水分がだらっと流れおちてくることも、食事中や服薬中の2から3回に一度あります。今のところその辺りの症状が頻繁で分かりやすくあります。
昨日の退院は同行できませんでしたが、今日は家で一日一緒に過ごしました。退院時は主治医の先生も来てくれたとのことで、最初から最後まで言葉はストレートですが大変ハートを感じられる素敵な先生だったと思います。こればかりはご縁だなとつくづく実感です。来週の通院時にまたお会いできます。
丸っと一日あった退院翌日の今日、東京は気温29度まであがりました。午前中、まずは掛かりつけの近所の耳鼻咽喉科へ補聴器の調整で行きたいと計画していました。父の体調云々もありますが、表情の変化がなくなってきていたので失声した今、補聴器調整は最優先だと思っていました。朝、当該医院へ電話をしましたが「今日はいっぱい」と言われ随分先のご提案をいただきました。「失声していること」「コミュニケーションがとれず苦しんでいること」「時間がないこと」を伝えました。教えていただければ補聴器メーカーの出先となっている同医院ではなく、メーカーの本部へ出向きみていただく用意もあると申しました。買ったところでしかみてもらえないという認識があり、その方法も考えていました。会社で学んだ「感動伝達テスト」ばりに頑張ってしまいました。結果、今日看ていただくことができました。同医院のお医者さんにも報告ができました。
こちらで診察を受けたのが2月でそこがスタート、今回紹介状を書いてくださったので手術を受けることが結果的にできたのです。最終段階の発見(ステージ4の転移あり)とはなりましたが先生も「大丈夫だと思ったが念のため書いた」とおっしゃっていて、今日の我々の報告には驚きが隠せないようでした。これまでのことを長く話す時間をいただくのは申し訳なく感じ、短めにお伝えしました。急遽いれていただいた診察と今まで付き添っていなかった病院でした。
帰りに少しスーパーを歩き家に戻りました。10時15分から11時50分頃までの外出でしたが、外に出れてよかったです。これがなかったら今日一日、部屋に居て終わったように思うのです。また明日です。
朝食:ふれんちトースト(8枚切り食パンの半分),甘酒60mlくらい
昼食:刺身4切くらい、吸い物60mlくらい、ごはん60グラムくらい
夜食:チラシ寿司(ごはん80グラム分くらい(いくら、サーモン、まぐろ))、ハウスミカン1個、国産和牛30グラムくらい、豆腐1/3丁くらい。
私もいつになくゆっくり、50グラム程度のごはんを30分かけて食べるようなペースで本日の3食を楽しみました。
良かったこと
1.耳鼻咽喉科へ出かけられたこと。
2.夕飯後父が「明朝はコーヒーを飲む」と書いたこと。
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