食品ロスもったいないフェスタ 20180321

 東京都主催の「食品ロスもったいないフェスタ」が春分の日に行われました。私が調理師免許を取得した服部栄養専門学校も「食育」に力を入れていることもあって、興味がありました。オープニングセレモニーは小池百合子東京都知事のスピーチからです。「エシカル消費」に触れられており、朝はマスコミも多く集まっていました。

エシカル消費:環境や被災地復興、途上国支援など社会的課題に配慮した消費のことでエシカルという言葉は「倫理的な」「道徳的な」という意味があります。東京オリンピックで使用する食品等もこれを視野いれて選ぶという取り組みが始まっています。

会場は30のブースがその取り組みを紹介していました。いくつか挙げたいと思います。

1. 札幌環境局環境事業部 ごみ減量推進担当課

 日頃から自宅また個人レベルで出来る取り組みを比較的シンプルで分かりやすいパンフレットでまとめ、配布をしていました。その中で環境省がとなえる「3010運動」と同様の、宴会や会食での食べ残しを減らす「2510スマイル宴」の推奨も紹介されていました。

 この前夜わたくし自身も、立食パーティーの機会がありました。調理師学校の卒業生の謝恩パーティーの席でしたが、乾杯後の冒頭に司会をつとめた生徒さんが「3010運動を授業でもお勉強しましたね、最初の30分はお料理を楽しみましょう」とそれに触れられていました。特に最後の10分については、声掛けがあった方が食事をとりに行きやすいと感じます。司会者の声掛け、とても大事です。

2. TABLE FOR TWO

 開発途上国では食料が不足し先進国では食事過多で命が失われる対照的な世界の実態を解決することを目指している団体です。先進国の社食や学生食堂にヘルシーメニュー(730キロカロリー迄)を置き、それを注文すると1食に付き20円が開発途上国へ送られます。その20円で1食分の学校給食になるということで、その仕組みを提供しています。この日ブースで案内している方はほとんど大学生でした。私が話した生徒さんはご自身の通う渋谷区の大学にこの企画を提案し、スムーズには受け入れられなかったけれど1食だけ期間限定で置いてもらったという実績をもっていました。そもそも大学生に「ヘルシーメニューは人気ない」というのが、厨房との話し合いで難しかった背景だそうです。一方帰宅してパンフレットを読むと世界食糧デー月間(毎年10月)には、「おにぎりアクション」という誰でも参加できる企画もありました。おにぎりの写真を#OnigiriActionとつけて投稿することで1投稿あたり給食5食分の寄付がアジア、アフリカの子供たちに届くということです。

3. 八王子こども食堂

 こども食堂は興味のある取り組みです。八王子市では市内12か所、比較的それが活発な地域のようです。それでも1つ目となるこちら(八王子こども食堂)はスタートしてまだ3年くらいです。今日のブースでは大学生が2名立って対応をしており立派だなと感心しました。実施場所はご厚意で提供されているキッチン付きの使用料のかからないスペースだそうです。次回が4月14日(土)、伺えれば是非一度現地に行ってみたいと思います。横のつながりもあり八王子市内のこども食堂は定期的に情報交換をしているそうです。他にも豊島区わくわくネットワークさんの話もでました。こちらはこども食堂の先駆けで組織や取り組みも積み重ねと実績が多くあるように㏋から感じ得ました。

 食品ロスに取り組むことは、個人レベルではかなり全員が意識を高く持たないと今の暮らしの中では難しい側面があると感じました。しかしながら普段聞きなれない言葉も私自身はインプットされ、興味のもてる分野もありお話を聞けたので今後にプラスを得られたと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000