明日はバレンタインです。みなさんワクワクしていますか。チョコレート売り場は土曜も日曜も、そして前日にあたる今日も大変な賑わいでした。小さい頃は本当にドキドキしながらチョコレートを手渡したものです。年齢を重ねて個人的にも、そして時代の流れで世の中的にも別の様相をみせているこのイベントですが、それでも一年の中では比較的好きなイベントかもしれません。
今年は「スナフキン」がデザインされた株式会社メリーチョコレートカンパニーさんからでているチョコレートを2つを購入しました。思わず買ったという感じです。
数年前に亡くなった友人の話ですが「スナフキンに似ていると言われる」と本人が生前、よく言っていました。本人も腑に落ちているようでまんざらでもない感じでした。亡くなるよりもずっと以前の元気な頃の会話です。
世にでているグッズの絵柄は、結構おちゃらけているものや可愛いらし過ぎるものが多いように感じていました。私自身が勝手に抱くイメージではありますが、ぴったり合うようなスナフキンにはなかなか出会いませんでした。それでも私はスナフキンに馴染みを感じるようになり、時々それらを購入することがありました。
今回のチョコレートのデザインはとっても素敵です。購入したチョコレートは1つは自分用です。もう1つは彼の実家用で、すぐに送りました。実家ではお母さまとお父さまが今もご健在です。お父さまは4年前から寝たきりで、お医者さんやお風呂にいれて下さる方が定期的に家に来る毎日だそうです。お風呂は3人がかりでいれてくれるそうです。「最初は色んな人が出入りするので不安もあったし落ち着かなかった」とお母さまは言っていました。でも今ではそれが日常となって「元気でいられる間はこのままがんばろうと思っている」とおっしゃっていました。
酒を飲みながらタバコをふかし活字を読む姿のこちらのスナフキンは、生前の彼のイメージそのものでした。チョコレートがご実家に届いた今日、ひとしきり電話の会話も盛り上がりました。亡くなった人の話はどこでも出来るわけではないですが、時々言葉にしたい時があります。実のお父さまお母さまは尚更、そうではないかと思います。このチョコレートのお陰で、その時間を少しのあいだ共有することができました。お母さまも今日は出入りする看護婦さんやヘルパーさんに、本人の写真をみせながら随分笑ったそうです。一通り出入りする全ての人達に見せるまでは食べないでしばらく置いておくとのことです。「スナフキンの性格」をネット検索して話してくれたヘルパーさんもいたとのことです。ありがたいです。「性格も全部一緒にみえてきた」と大笑いのお母さま、是非賞味期限内に中身も楽しんでくださいませ。
そして明日は当日です。独身男性には特に素敵な日となりますように。(余計なお世話かもしれませんが)本気の告白チョコレートがひとつでも多く届くように願っています。
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